WORD READING

仕事で見かける

拙速の読み方

拙速は「せっそく」と読みます。出来はよくないが、仕上がりは早いことです。「拙速な判断」では出来の悪さを問題にできますが、「巧遅は拙速に如かず」ということわざでは、遅すぎるより早く行うことを重視しています。

読みせっそく

READINGS

読みと意味

01

せっそく

出来はよくないが、仕上げるのが早いこと。

短い用例

確認を省いた拙速な判断を避けるため、集計の根拠を読み直した。

HOW TO READ

拙速をどう読むか

拙速は、単に「早い」という意味ではありません。仕事や判断の出来と速さの両方に触れる語です。「拙速を避ける」なら、急いだ結果の不十分さを問題にしていると読めます。一方、「巧遅は拙速に如かず」は、仕上がりがよくても遅すぎる場合と、粗削りでも早い場合を比べることわざです。どちらの文でも、何を早くしたのか、何が不十分なのかを見て、書き手が速さと出来をどう評価しているか確かめます。

COMPARE IN CONTEXT

拙速と早急は、速さだけでなく出来を見る

単語の意味と、ことわざの中で何が評価されるかを分けて考えます。

拙速と早急は、速さだけでなく出来を見る
表現注目する点文脈の読み取り方
拙速(せっそく) 出来はよくないが早い 拙速な判断を避ける=判断の不十分さを問題にする
早急(さっきゅう・そうきゅう) 非常に急ぐ 早急に対応する=急ぐ必要を述べ、出来の悪さまでは示さない
巧遅は拙速に如かず 遅すぎるより、粗削りでも早く ことわざ全体で速さを重視している

IN CONTEXT

文脈で確かめる用例

01判断の不十分さ

確認を省いた拙速な判断を避けるため、集計の根拠を読み直した。

ここでの読みせっそく

急いだ判断の出来を問題にしています。速く判断することすべてを否定する文ではありません。

02仕上がりと速さ

その試作品は拙速な仕上がりで、提出は早かったが寸法の確認が不足していた。

ここでの読みせっそく

早く仕上げた点と、出来の不十分な点を具体的に示しています。

03ことわざの文脈

試作の相談で「巧遅は拙速に如かず」と述べ、細部を磨く前に案を見せる方針を説明した。

ここでの読みこうちはせっそくにしかず

遅くなるより早く案を示すことを重視した例です。必要な確認を何でも省いてよいという意味ではありません。

04早急な対応と区別

早急な対応を求められたが、拙速にならないよう必要な確認を済ませた。

ここでの読みせっそく

急いで対応することと、出来が不十分になることを区別しています。

TAKE CARE

間違えやすい点

読みは小さい「っ」を含む「せっそく」です。「早急」とは違い、出来についての意味も含みます。ことわざの中で早さが評価されていても、「拙速」は常に褒め言葉だとはいえません。逆に、ことわざまで一律に「悪い仕事を批判する意味」とすると、文全体の意図を取り違えます。

QUESTION

よくある疑問

Q「巧遅は拙速に如かず」は、雑に仕事をしてもよいという意味ですか?

A出来を磨くために時間をかけすぎるより、多少粗削りでも早く行うことを重視することわざです。必要な確認を省く言い訳として使うものではありません。仕事の依頼なら、いつまでに何を示すのか、先に確認すべき点は何かを具体的に伝えると、早さの重視と手抜かりを分けられます。

確認した資料と更新日

読みの照合には EDRDG JMdict を参照しました。 個別の確認には 漢字ペディア「拙速」 も参照しました。 読みの運用や専門分野の説明には 日本漢字能力検定「巧遅は拙速に如かず」の解説 を参照しました。 文脈の説明と用例は当サイトで作成しています。辞書で確認できる読みでも、使用頻度や媒体の読み方の基準は同じとは限りません。

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