WORD READING

意味で変わる

下手の読み方

下手の主な読みは「へた・したて・しもて」です。技量がよくないなら「へた」、へりくだる態度なら「したて」、舞台の客席から見て左側なら「しもて」と読みます。

読みへた / したて / しもて

READINGS

読みと意味

01

へた

手際や技量がよくないこと。なまじ手を出して結果が悪くなる意味にも使う。

短い用例

下手に動かすと、積んだ箱が崩れそうだ。

02

したて

相手にへりくだること。位置や力量が下の方、相撲の手の意味もある。「したで」とも。

短い用例

下手に出て頼み事をする。

03

しもて

下座に近い方や川の下流。舞台では客席から見て左側。

短い用例

舞台の下手に机を置く。

HOW TO READ

下手をどう読むか

「字が下手」は技量、「下手に出る」は態度、「下手から退場」は舞台上の位置です。読みを選ぶときは、直前の分野名だけでなく文中の役割を見ます。「したて」は「したで」とも読みます。川下など位置を表す意味は「したて」と「しもて」に重なり、場所の話すべてが舞台用語ではありません。

STAGE POSITIONS

舞台の上手・下手を図で確認

客席から舞台を見た図
客席から見て左下手しもて
客席から見て右上手かみて

客席から舞台を見る

客席へ正面を向く演者から見ると、自分の左が上手、右が下手です。川の上流・下流や技量の優劣には、この左右の図を当てはめません。

技量じょうず ↔ へた

舞台の位置かみて ↔ しもて

相撲で取る手うわて ↔ したて

IN CONTEXT

文脈で確かめる用例

01技能を述べる

絵を描くのはまだ下手だが、毎日練習を続けている。

ここでの読みへた

描く技能についての評価です。人物の位置や、相手へのへりくだった態度を述べていません。

02態度を述べる

相手の事情を聞こうと、まずは下手に出て話しかけた。

ここでの読みしたて(したでとも)

へりくだった態度で接したという表現です。「へたに出る」と読んで、失敗した動作と取り違えないようにします。

03舞台から退場

台詞を言い終えたら、下手へ退場してください。

ここでの読みしもて

客席から見て左側への移動です。観客へ正面を向いている演者には、自分の右側になります。

04下流側を示す

橋の下手に、支流が合流する場所がある。

ここでの読みしもて/したて

橋を基準に川下の位置を示しています。紙面の下側という意味ではなく、流れの向きが基準です。

TAKE CARE

間違えやすい点

舞台の「しもて」は演技が下手だという評価ではありません。相撲の「したて」は相手の腕の内側からまわしを取る手を指します。辞書には「げしゅ」など別分野・古い文献の用法もあるため、どの資料でも三つの読みしかないとは断定しません。

READING NOTES

補足の読み・読み間違いの注意

したで別の読み
「したで」は「したて」とも読む形です。精選版日本国語大辞典では、へりくだる態度の意味でこの形が多いと説明されています。舞台の左側は「しもて」と読みます。

QUESTION

よくある疑問

Q「下手に出る」は自分の能力が低いという意味ですか?

Aこの表現が示すのは相手にへりくだる態度です。実際に技能や立場が低いかどうかとは別です。一方「下手に口を出す」の「へたに」は、なまじ介入してよくない結果を招くような意味になります。

確認した資料と更新日

読みの照合には EDRDG JMdict を参照しました。 個別の確認には コトバンク「下手」(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典ほか) も参照しました。 読みの運用や専門分野の説明には 日本芸術文化振興会「上手と下手を描き分ける」 を参照しました。 文脈の説明と用例は当サイトで作成しています。辞書で確認できる読みでも、使用頻度や媒体の読み方の基準は同じとは限りません。

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