てきぎ
状況に合わせてほどよく行うこと。その場の判断で行うこと。
作業の進み具合を見て、適宜休憩を取る。
WORD READING
仕事で見かける
適宜は「てきぎ」と読みます。状況に合うようにすることや、その時々の各自の判断で行うことを表します。「適宜休憩する」なら、状況を見て必要に応じて休憩するという意味です。
READINGS
状況に合わせてほどよく行うこと。その場の判断で行うこと。
作業の進み具合を見て、適宜休憩を取る。
HOW TO READ
「適宜」は、手順や時刻をすべて固定せず、状況に合った判断に委ねる表現です。何を判断するのかは、後ろの動詞や前後の説明で確かめます。「適宜省略」と「適宜追加」では、求められる作業が逆になります。また、判断の余地があっても、別に示された締め切りや対象範囲がなくなるわけではありません。案内を書く側は、何を省略できるか、どの条件なら追加するかなどを添えると、読み手が判断しやすくなります。「随時(ずいじ)」にも、その時々に行う意味があり、適宜と使い方が重なる場合があります。一方で、随時には日時を制限せずいつでもという意味もあります。どの意味かは、何をいつ行えると書かれているかで確かめます。
COMPARE IN CONTEXT
独立した原作例で比べます。適宜でも時刻を判断する場合はあり、随時にもその時々という意味があります。常に異なる作業になると区分せず、後ろの動詞や明示された条件まで確認します。
| 語と読み | 注目すること | 例の意味 |
|---|---|---|
| 適宜(てきぎ) | 状況に合うように行う・各自で判断する | 説明を適宜省略する=状況を見て説明量を調整する |
| 適時(てきじ) | ちょうどよい時・ふさわしい時機 | 適時に知らせる=知らせる時機に注目する |
| 随時(ずいじ):その時々 | その時の状況や必要に応じて行う | 変更があれば随時連絡する=変更に応じてその都度知らせる。必ず即時とは限らない |
| 随時(ずいじ):いつでも | 日時を制限しないこと | 受付時間内は随時質問できる=示された時間内なら質問できる。24時間の受付とは限らない |
IN CONTEXT
作業の進み具合を見て、適宜休憩を取る。
ここでの読みてきぎ
休憩の取り方を状況に合わせる例です。何分おきかという固定の間隔を、この語だけで指定してはいません。
参加者が知っている内容は適宜省略し、初めて扱う手順を詳しく説明する。
ここでの読みてきぎ
省略できる対象と、詳しく説明する対象を示しています。資料全体を自由に省略してよいという指示ではありません。
共同作業が終わった後は、各自の片付けを済ませて適宜解散してください。
ここでの読みてきぎ
共同作業と片付けが終わることを前提に、解散の時点を各自の判断に委ねています。
受付が混み合った場合は、担当者を適宜追加して案内する。
ここでの読みてきぎ
混雑に応じて人数を調整する例です。何人追加するかまでを、適宜という語で決めているわけではありません。
TAKE CARE
「適宜」を「いい加減に」と受け取ると、必要な作業まで省いてしまうおそれがあります。また、「適時(てきじ)」と字も読みも違います。「随時」を常にいつでもと置き換えたり、適宜には時刻の判断が含まれないと決めたりしないようにします。判断の範囲が不明な依頼なら、対象や条件を確認することが必要で、適宜だけから相手の意図を一つに決めることはできません。
QUESTION
A状況に合った対応を判断するという意味で、すべてを自由にしてよいとは限りません。例えば「本日中に回答し、補足資料は適宜追加してください」なら、本日中という期限は示されており、追加する資料に判断の余地があります。何を、どの範囲で判断するのかを前後の文から読み、分からない点は確認します。
読みの照合には EDRDG JMdict を参照しました。 個別の確認には 漢字ペディア「適宜」 も参照しました。 読みの運用や専門分野の説明には コトバンク「適時」(デジタル大辞泉) を参照しました。 補足の確認には コトバンク「随時」(デジタル大辞泉) も参照しました。 文脈の説明と用例は当サイトで作成しています。辞書で確認できる読みでも、使用頻度や媒体の読み方の基準は同じとは限りません。
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